DETAIL 研究室詳細

琉球民俗学研究室

担当教員紹介

高橋 そよ 准教授
Takahashi Soyo
研究者データベース
専門分野
琉球民俗学、環境民俗学、資料保全、科学コミュニケーション
関連サイト
主要な研究業績
  • 高橋そよ編『LINKAGE Booklet series 島と語る 01: 琉球弧・与論島』(総合地球環境学研究所、2022)
  • 高橋そよ『沖縄・素潜り漁師の社会誌——サンゴ礁資源利用と島嶼コミュニティの生存基盤』(コモンズ、2018)他

ゼミ情報

ゼミの方針

琉球弧の民俗文化の多様さを、「あるく・みる・きく」!

活動内容

ゼミ希望者へメッセージ

皆さんは、沖縄を中心に置いた世界地図を見たことがあるでしょうか。琉球弧に生きる人々は古くから様々な島や人と交流しながら社会を形成してきました。琉球王国時代には日本や中国、東南アジアなどの影響を受けながら独自の文化を発展させ、現在もそれは沖縄の文化に深く息づいています。さらに島々では、その社会や環境の特性に応じて、生業(なりわい)の技術や民俗語彙、在来知、信仰、社会組織、経済慣行などの地域固有の文化を育んできました。島ごとに異なる文化の多様性との出会いは、琉球弧で民俗文化を学ぶおもしろさの一つです。琉球民俗学研究室では、今を生きる沖縄・琉球の民俗文化を歩き、見て、聞くフィールドワークを重視し、歴史軸の上に、その現代的な意味を思索することを大切にします。

過去の卒論テーマ

2022年度

「地域芸能からみるコミュニティの形成-楚辺集落と赤犬子の行事に関する事例から-」
「沖縄における血を食べる文化-食の多様性と法体制のはざまから-」
「人と人を結ぶお菓子-那覇の老舗製菓店の事例をもとに-」
「懐柔された服飾文化とその変容-清朝における満州族の衣装文様の分析から-」
「地域環境と人の関わりから生まれる文化-戦後宜野座村松田の子供たちの記憶から-」
「現代沖縄社会を生きる伝統的民間療法への人々の認識とは-瀉血・カッピング療法を事例に-」

2021年度
「マジムンと人間-信仰と畏怖の境から-」
「ソーシャルネットワークと文化継承―沖縄文化発信をするYouTubeを事例として―」 
「現代沖縄における“ハジチ” ―イレズミ文化ハジチの変容と復興について―」
「伝統行事の担い手とグローバル化の対立―現代における糸満市爬龍船行事を事例に―」
「現代沖縄社会における伝統的治療行為の受容」
「違法自動車文化が走る観光資源化への道―沖縄のモータリゼーションに伴う違法競争集団の発生とその変遷―」
「コロナ禍のカフェと人のつながりの創出―“居心地のいい場所”をつくる―」

2020年度
「住民組織と変化する地域コミュニティの現在―那覇市松川の松川自治体と松川向上会を例に―」

ゼミの風景