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沖縄青年訪中団を引率しました
中村春菜准教授が、6月26日から7月2日までの日程で、日中友好協会主催「沖縄青年訪中団」の団長として、沖縄県内の大学生20名を引率し、中華人民共和国の福州市および北京市を訪問しました。今回の訪中は、中日友好協会の受け入れのもと実施されました。
福州市では、長楽梅花中琉文化館をはじめ、かつて琉球人留学生が訪れた万寿橋や媽祖廟、琉球人墓地などを見学し、琉球人留学生の足跡をたどりながら中琉関係史への理解を深めました。北京市では、琉球人留学生が学んだ国子監や孔子廟を訪問し、沖縄や台湾に現存する孔子廟との比較を通して学びを深めたほか、京東物流や北京ハイレベル自動運転モデル区などの先端施設も視察しました。
また、平北抗日戦争記念館の見学を通じて、沖縄戦関連施設との比較を行い、国や地域によって戦争の記録や記憶のあり方が大きく異なることを体感する機会となりました。学生からは、「惨劇の痕跡はその土地にしか残らない。歴史を知り、両国それぞれの視点を理解しておくことは私たちの責任であり、今後の国際社会を生きる上で重要である」との感想が寄せられました。将来教員を志す学生の中には、沖縄戦を軸としつつ、平和教育を行う上でより広い視野を持つために何が必要かを深く考え続けている者もいます。
なかでも、福州市・北京市の両地で行われた現地大学生との交流が、最も印象に残ったという声が多く聞かれました。今後も、歴史・文化・言語を学び合いながら、継続的な交流が育まれることが期待されます。
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