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旧大嶺集落のフィールドワークを行いました

中琉関係史ゼミ生の卒業論文テーマの一環で、旧大嶺集落(現在の那覇空港敷地内及び周辺)やともかぜ振興会館、字大嶺自治会館等でフィールドワークを行いました。

沖縄県内には戦前・戦時中に土地を接収され消えてしまった集落や地域があります。現在の那覇空港も、戦前「大嶺」という集落が存在していました。自身の祖父がこの大嶺集落の出身で、沖縄戦によって未だ「帰るに帰れない」状況であることを知ったゼミ生は、自身のファミリーヒストリーにも繋がる本研究に着手し始めました。

旧大嶺集落は通常立ち入り禁止区域なので、事前に目的を告げ、審査を受けたうえで職員同行のもと敷地内に立ち入ることができます。

当日は、字誌付録の旧大嶺集落マップを持ち歩き、今も残る史跡やかつて存在した祖父の実家の位置を確認することができました。また、ともかぜ振興会館では旧大嶺集落に住んでいた方から、大嶺集落の在りし日の生業など聞き取りをさせていただきました。字大嶺自治会館では、事務の方から「地バーリー」や那覇市の無形民俗文化財に指定されている「字大嶺の獅子舞」についてお話を聞かせていただきました。

フィールドワークに参加した学生たちは、大嶺集落の位置は違えど、焼け残った文化財を新しい移住先に移築したり再建したり、伝統行事を継承し続けていることに感銘を受けたようです。